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2011
11/11
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【吸血鬼パロ】小説もどき
吸血鬼パロ小説らしきものです。
全てはリリコちゃんが強気合法ロリなのがあかんのや…!!
という訳で追記から。
なんとなく静リリっぽいかんじです。
本日何度目かの静の盛大なため息に、晴太は書類から目をあげた。
仮面で目元が隠れてはいるが長い間一緒にいたので大体の表情は読めるようになっていた。
「なにそんな深刻な顔してんだ?」
その問いかけに彼もまた、書類から目をあげる。
「…ここ数日、リリーちゃんの様子がおかしいんだ」
「リリコの?」
そう。と短く答えられて晴太もここ数日のリリコの様子を思い出してみるが
どうもおかしいところが分からずに首をひねる。
「…少し、避けられてる、気がする」
言われてみれば、まぁ確かに少し静に対して距離をとっているようにも見えるが
彼女は割りと気まぐれというか他人と関わらないところがあるから仕方ないんじゃないか。
と、静にいうとまたため息をつかれる。
「今回は、少し心当たりがあるの」
「心当たり?」
完全に書類をやるのを諦めたのか、晴太は机に肘をつき話の先を仕草でうながす。
それをうけて、静は数日前の出来事を語りだした。
「すこし前に任務中に二組に分かれたときがあったでしょ?」
「あぁ、あったな」
たしかその時は下位の魔物の討伐任務で、椎那と晴太、静とリリコで二組に分かれて
探索を行っていたはずだ。
「そのときになんかしたのか?」
「うん…魔物と出会ったんだけど、リリーちゃんが爆発魔法をうってね…」
それから少しだけ間をおいて、再度口を開く。
「…爆風でふっとんだんだ…」
晴太は少し考えてから、あの娘ならやりかねんと頷いた。
どうもリリコは大技を好む傾向があり、爆発魔法の威力たるやすさまじいものなのである。
「で、僕も飛ばされかけて危ないから彼女を抱きかかえて対比したんだけど…」
「抱きかかえて?って…お前まさか…!!」
「触ってない。普通にこう…」
晴太の言いたいことを察したのか先に突っ込みをいれておいて静が身振りする。
「横抱きっていうのかな…そういう感じで抱えたんだけど…やっぱ年頃の女の子だから
触られるのいやだったのかなって……」
そう一度言葉を区切ったあと酷く小さい声で、僕吸血鬼だし。と付け足した。
付け足した言葉に晴太が少し嫌そうな顔をするのをみて、静はしゅんとする。
「…少なくとも、リリコはそんな奴じゃないだろ」
「…わかってるけど……他に思い当たることがなくて…」
今度は二人揃ってため息をついた。対象は違っていたが。
そこに書類を抱えた椎那が現れた。
二人の暗い空気を察したのか、心配するように声をかける。
「えっと…どうしはったんです?」
静は椎那に先ほどと同じような説明をする。
と、椎那は少し不思議そうな顔をしてその後あーっと気の抜けたような声をだした。
「静さん、一つええです? そのとき、仮面してはりました?」
質問の意味が理解できずきょとんとしつつも、首をふる。
なるほど。と椎那は一人で納得した後、口を開いた。
「原因、わかった」
簡単に口に出された言葉に二人は椎那を凝視する。
その視線が恥ずかしいのか恐いのか、少しだけ引いた後解説をはじめた。
「ええです? 女の子っちゅうんは、ピンチの時のお姫様抱っことかときめくんです」
女の子。と二人が揃って呟くのが面白いのか少し吹きそうになりつつ椎那は続ける。
「しかも、静さん見た目はかなりええじゃないですか。 王子様的な」
「あー…なるほどな…」
晴太は合点がいったのかにやにやしながら静を見るが、静は首を傾げるばかり。
椎那はこほん。と軽く咳払いをしてから静を指さす。
「静さんのこと、リリコは嫌いなんやのうて…」
そこまでいったときだった。椎那の頭に布の鞄が命中した。
三人が鞄の飛んできた方向に目をやると、そこにいたのは
「な、何馬鹿とアホの取っ組み合いみたいなこといってんのよ!!このバカシイナ!!!」
顔を真っ赤にして叫ぶリリコだった。
「あかん…いたいわぁ…」
頭を撫でながら椎那がいうと、自業自得よ!と叫び返される。
「わ、私は別に!そういうんじゃくて…!そう、そうよ!
ちょっと自分が情けなくなっただけなの!!」
そう叫びつつ近寄ってきて、鞄を拾い上げる。
そして静の方をみて、少しだけ言葉に詰まった後手に持っていた箱を突きつける。
「…リリーちゃん?」
「こ、このまえ…助けてもらったから……勘違いしないでよね!!借りを作りっぱなしなのが
いやなだけなんだから…!!」
それだけだから!!と踵を返し走り去るリリコの背中を眺めながら静は安心したように呟いた。
「よかった…嫌われたわけじゃないのか」
そのなんというかピントはずれな台詞に椎那と晴太は顔を見合わせつつ
ツッコミたい衝動を抑えるのに必死だった。
「あかん…静さん鈍感すぎるわ…」
「リリコもなんかどんまいだな…」
二人はそれだけいうとため息をついて今後にある苦労をおもうのであった。
おわり
以下あとがき
何も言えない。
私の中の少女漫画数値が足りなかったんだ…!
リリコちゃんがかわいくてしかたなかったが故の犯行です。
苦情はもう絶賛受付中ですので…!!
全てはリリコちゃんが強気合法ロリなのがあかんのや…!!
という訳で追記から。
なんとなく静リリっぽいかんじです。
本日何度目かの静の盛大なため息に、晴太は書類から目をあげた。
仮面で目元が隠れてはいるが長い間一緒にいたので大体の表情は読めるようになっていた。
「なにそんな深刻な顔してんだ?」
その問いかけに彼もまた、書類から目をあげる。
「…ここ数日、リリーちゃんの様子がおかしいんだ」
「リリコの?」
そう。と短く答えられて晴太もここ数日のリリコの様子を思い出してみるが
どうもおかしいところが分からずに首をひねる。
「…少し、避けられてる、気がする」
言われてみれば、まぁ確かに少し静に対して距離をとっているようにも見えるが
彼女は割りと気まぐれというか他人と関わらないところがあるから仕方ないんじゃないか。
と、静にいうとまたため息をつかれる。
「今回は、少し心当たりがあるの」
「心当たり?」
完全に書類をやるのを諦めたのか、晴太は机に肘をつき話の先を仕草でうながす。
それをうけて、静は数日前の出来事を語りだした。
「すこし前に任務中に二組に分かれたときがあったでしょ?」
「あぁ、あったな」
たしかその時は下位の魔物の討伐任務で、椎那と晴太、静とリリコで二組に分かれて
探索を行っていたはずだ。
「そのときになんかしたのか?」
「うん…魔物と出会ったんだけど、リリーちゃんが爆発魔法をうってね…」
それから少しだけ間をおいて、再度口を開く。
「…爆風でふっとんだんだ…」
晴太は少し考えてから、あの娘ならやりかねんと頷いた。
どうもリリコは大技を好む傾向があり、爆発魔法の威力たるやすさまじいものなのである。
「で、僕も飛ばされかけて危ないから彼女を抱きかかえて対比したんだけど…」
「抱きかかえて?って…お前まさか…!!」
「触ってない。普通にこう…」
晴太の言いたいことを察したのか先に突っ込みをいれておいて静が身振りする。
「横抱きっていうのかな…そういう感じで抱えたんだけど…やっぱ年頃の女の子だから
触られるのいやだったのかなって……」
そう一度言葉を区切ったあと酷く小さい声で、僕吸血鬼だし。と付け足した。
付け足した言葉に晴太が少し嫌そうな顔をするのをみて、静はしゅんとする。
「…少なくとも、リリコはそんな奴じゃないだろ」
「…わかってるけど……他に思い当たることがなくて…」
今度は二人揃ってため息をついた。対象は違っていたが。
そこに書類を抱えた椎那が現れた。
二人の暗い空気を察したのか、心配するように声をかける。
「えっと…どうしはったんです?」
静は椎那に先ほどと同じような説明をする。
と、椎那は少し不思議そうな顔をしてその後あーっと気の抜けたような声をだした。
「静さん、一つええです? そのとき、仮面してはりました?」
質問の意味が理解できずきょとんとしつつも、首をふる。
なるほど。と椎那は一人で納得した後、口を開いた。
「原因、わかった」
簡単に口に出された言葉に二人は椎那を凝視する。
その視線が恥ずかしいのか恐いのか、少しだけ引いた後解説をはじめた。
「ええです? 女の子っちゅうんは、ピンチの時のお姫様抱っことかときめくんです」
女の子。と二人が揃って呟くのが面白いのか少し吹きそうになりつつ椎那は続ける。
「しかも、静さん見た目はかなりええじゃないですか。 王子様的な」
「あー…なるほどな…」
晴太は合点がいったのかにやにやしながら静を見るが、静は首を傾げるばかり。
椎那はこほん。と軽く咳払いをしてから静を指さす。
「静さんのこと、リリコは嫌いなんやのうて…」
そこまでいったときだった。椎那の頭に布の鞄が命中した。
三人が鞄の飛んできた方向に目をやると、そこにいたのは
「な、何馬鹿とアホの取っ組み合いみたいなこといってんのよ!!このバカシイナ!!!」
顔を真っ赤にして叫ぶリリコだった。
「あかん…いたいわぁ…」
頭を撫でながら椎那がいうと、自業自得よ!と叫び返される。
「わ、私は別に!そういうんじゃくて…!そう、そうよ!
ちょっと自分が情けなくなっただけなの!!」
そう叫びつつ近寄ってきて、鞄を拾い上げる。
そして静の方をみて、少しだけ言葉に詰まった後手に持っていた箱を突きつける。
「…リリーちゃん?」
「こ、このまえ…助けてもらったから……勘違いしないでよね!!借りを作りっぱなしなのが
いやなだけなんだから…!!」
それだけだから!!と踵を返し走り去るリリコの背中を眺めながら静は安心したように呟いた。
「よかった…嫌われたわけじゃないのか」
そのなんというかピントはずれな台詞に椎那と晴太は顔を見合わせつつ
ツッコミたい衝動を抑えるのに必死だった。
「あかん…静さん鈍感すぎるわ…」
「リリコもなんかどんまいだな…」
二人はそれだけいうとため息をついて今後にある苦労をおもうのであった。
おわり
以下あとがき
何も言えない。
私の中の少女漫画数値が足りなかったんだ…!
リリコちゃんがかわいくてしかたなかったが故の犯行です。
苦情はもう絶賛受付中ですので…!!
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